「先生、歌いましょう」
私は顔をあげて言った。
そうだ。落ち込んでいても仕方ない。
「ええ?嫌よ恥ずかしい……というか、こんな時間に歌なんて歌ったらお家の人に迷惑だわ」
「大丈夫です。この時間はいつも音楽かけてますから」
「そういう問題じゃないのよ」
先生が慌てている。なんだか、可愛い。
「じゃあ、私も一緒に歌います」
「俺も歌います!」
陽太も便乗して言った。
「あなたたち……」
先生は呆れていたけれど、やがて諦めたように、息を吸った。
そして、3人で歌を歌った。
私たちの声が、壁の向こうの君に届きますように。
そう願いながら。
私は顔をあげて言った。
そうだ。落ち込んでいても仕方ない。
「ええ?嫌よ恥ずかしい……というか、こんな時間に歌なんて歌ったらお家の人に迷惑だわ」
「大丈夫です。この時間はいつも音楽かけてますから」
「そういう問題じゃないのよ」
先生が慌てている。なんだか、可愛い。
「じゃあ、私も一緒に歌います」
「俺も歌います!」
陽太も便乗して言った。
「あなたたち……」
先生は呆れていたけれど、やがて諦めたように、息を吸った。
そして、3人で歌を歌った。
私たちの声が、壁の向こうの君に届きますように。
そう願いながら。