神様の教育係始めました~冴えない彼の花嫁候補~


すぐにふたりそろってやってきて、楽しい夕食が始まった。

年季の入ったちゃぶ台は、三人分の食事を並べるといっぱいになる。


「ハンバーグがこんなにおいしいものだったなんて」
「あれっ、初めて?」


銀くんの叫びに反応すると、彼はコクンとうなずく。


「だって志季様が!」


そっか。ポンコツ十文字くんがハンバーグなんて作ってくれるわけないか。


「銀が作ればいいじゃないか」
「志季様ができないのに、僕ができるわけありません!」


神使いの銀くんはお世話係としてここにいるそうだけど、さすがに調理までは無理なようだ。


「ストップ! ケンカしないの。ね、ふたりとも同じところにご飯ついてる」


左頬に一粒ずつ。

指摘すると、銀くんはすぐに取ったが、十文字くんは左腕を動かそうとして顔をしかめた。
元気にはなったものの、完全に傷が癒えたわけではないので当然だ。

それに気づいた私は、手を伸ばしてご飯粒を取ってあげた。