神様の教育係始めました~冴えない彼の花嫁候補~


「あっ、あのね……。十文字くんって私のこと、どう思ってる?」


我ながら大胆な質問だと思ったけれど、一応確認しておきたい。


「どうって……? いつも言ってるじゃないですか。篠崎さんがいないと僕、ダメになっちゃいます」


すがるような目で訴える彼を見て、それが恋愛感情ではないことだけは理解できた。


「やっぱお母さんか……」
「なにか言いました?」
「ううん」


このやり取りを、神の十文字くんは笑っているのだろうか。
なんだか納得いかない。

まあ、つべこべ考えず、とにかくお腹を満たしてあげよう。


「銀くんが隣の部屋で寝てるはずだから起こしてきて」
「はーい」


子供のような返事をして隣の部屋に向かった十文字くんは、見慣れた彼そのものだった。


「元気になってよかった」


顔色もよくなっている。


「このまま引き止めてもいいかな……」


次にいつ神の十文字くんが私の前に姿を現すのかわからないが、彼が人間界にいたいと言っているんだから、いいよね。


そんなことを考えながら、居間に向かった。