今日は寝室に一直線。
「十文字くん」
廊下から声をかけたが返事はない。
「寝ていらっしゃるかもしれません。私は洗濯物を片付けてまいりますので、志季様をお願いします」
「うん。私、しばらくいるから、それが終わったらちょっと寝たら?」
銀くんもつききりで看病しているようだ。
目の下にクマができていて疲れた様子だったのでそう伝えた。
「ありがとうございます。あやめ様は大丈夫ですか?」
私も昨晩はここに泊まったが、十文字くんが心配でよく眠れなかった。
しかし、いろんなことが起きたせいで脳が興奮状態にあるからか少しも眠くない。
「うん、平気。だから休んで?」
「それではそうします」
銀くんは礼儀正しく頭を下げてから離れていった。
「よく寝てる……」
十文字くんは昨日よりは穏やかな表情をしている。
私は彼の布団の横に正座した。
それにしても、浴衣がはだけているのはもはやお約束。
やはりケガが治ったらパジャマをすすめよう。



