毎日カップラーメンのオンパレードで、この部屋の散らかり具合では、察するに余りある。
「あっ、キーホルダー……」
キーホルダーが白い子狐だったのは、白狐の銀くんがここの神使いだからなんだ。
「志季様が念を込められましたので、多少はもののけをはじいたのではないかと」
「うん。あれをもらってから、もののけに遭遇する機会がぐんと減ってたし、さっきも助けてもらえたよ」
下級のもののけなら、十分に防ぐ効果があったのだろう。
まさかそんな力を持っているとは知らず、ちょっとブサイクだと思ってごめんなさい。
「それはよかったです」
「高天原の神様たちは、もう十文字くんを許してくれるかな」
「大蜘蛛は上級のもののけの中でも凶悪ですから、それを蹴散らしたとなれば評価はぐんと上がったはずです。おそらく高天原からお呼びがかかるかと」
そうだよね……。
大変な新人を預かってしまったと思っていたのに、彼がいなくなると思うと寂しい。



