いろんな情報が一気になだれ込んできたせいか、頭がクラクラする。
しかし、銀くんにあまり心配をかけてはまずいと顔を上げる。
「それで十文字くんはずっと地上にいるの?」
「いえ。ひとつ大仕事をこなしたら、高天原に戻れるという約束を交わしておられます」
大蜘蛛を倒した今、彼は高天原に帰れるということ?
「人間のほうも?」
「そうですね。もともとアマテラスオオミカミが志季様のために造られた人間ですから。志季様と入れ替えに、別の神が下りてこられるはずです」
十文字くんは帰るのか。
まさか彼がいなくなるなんて、考えたこともなかった。
このまま一緒にいられないの?
ふとそう考えたが、顔をゆがめて横たわる彼を見て、それは自分勝手すぎる考えだと戒める。
いくら修業とはいえ、私のせいでこんな大ケガをさせてしまった。
これからもそばにいて守ってほしいなんて、あんまりだ。
「それで銀くんも神様?」
「私は……白狐です。この神社の神使いでして」



