マキウスたちは「花嫁」を迎え入れる際に、国からその「花嫁」に関する生い立ちや情報を教えてもらえる。
そこで教えられた情報によると、親を失って孤児だった幼いモニカは、同じく孤児だったリュドヴィックに拾われたらしい。
リュドヴィックは子供の頃に大きな火事に遭って両親を失った。リュドヴィック自身もその火事で大怪我を負ったが、助けてくれた人たちが近くの診療所に運んでくれたことで、どうにか助かったそうだ。
ただ、家を焼け出され、天涯孤独となったリュドヴィックには治療費を支払うことが出来なかった。
そこで、診療所を手伝うことで、治療費を支払っていたリュドヴィックは、ある時、診療所に来ていた常連の老騎士に、騎士としての才能を見込まれたらしい。
老騎士の跡を継いで騎士になることを条件に、治療費を全額老騎士に肩代わりしてもらったリュドヴィックは、老騎士の元で修行に励んでいた。
そんな中、リュドヴィックがお使いに出たある日、たまたま道端に蹲っていた幼い少女を見つけた。
それが、モニカだったらしい。
「本当に『モニカ』とお兄ちゃんは兄妹じゃないんですよね? 二人は見た目がそっくりなので、なんだか信じられなくて……」
初めてリュドヴィックを見た時、モニカと同じ金髪と海の様な青い目が非常に似ていた。
一度思ってしまうと、今度は顔立ちまで似ているような気がしてきて、本当は血の繋がった実の兄妹ではないかと、だんだん疑わしく思えてきたところだった。
「私も義兄妹と聞いていたので、実際にリュド殿に会った時は驚きました。姉上も同じ感想を抱いたそうです」
後日、騎士団で顔を合わせた姉弟も、モニカとリュドヴィックが似ていることについて話題になったらしい。
モニカだけでなく、マキウスたちも似ていると思ったのなら、やはり気のせいではないのだろう。
「『モニカ』を拾ったお兄ちゃんは、その後、どうしたんですか?」
「リュド殿を引き取った老騎士の元に連れ帰ったようですね。もしかしたら、リュド殿自身も、自分とそっくりな『モニカ』を放って置けなかったのかもしれません」
リュドヴィックはモニカを老騎士の元に連れて行くと、一緒に暮らせないか頼んだ。
老騎士自身も血の繋がりが無いながらも、見た目がよく似た二人を気に入って、引き取って育てることにしたそうらしい。
やがて、リュドは老騎士の跡を継いで、ガランツスの騎士団で、一、二を争う騎士となり、モニカは歳をとって、すっかり身体の自由が利かなくなった老騎士の世話をしていた。
そうして三人で細々と生活していたらしい。
そこで教えられた情報によると、親を失って孤児だった幼いモニカは、同じく孤児だったリュドヴィックに拾われたらしい。
リュドヴィックは子供の頃に大きな火事に遭って両親を失った。リュドヴィック自身もその火事で大怪我を負ったが、助けてくれた人たちが近くの診療所に運んでくれたことで、どうにか助かったそうだ。
ただ、家を焼け出され、天涯孤独となったリュドヴィックには治療費を支払うことが出来なかった。
そこで、診療所を手伝うことで、治療費を支払っていたリュドヴィックは、ある時、診療所に来ていた常連の老騎士に、騎士としての才能を見込まれたらしい。
老騎士の跡を継いで騎士になることを条件に、治療費を全額老騎士に肩代わりしてもらったリュドヴィックは、老騎士の元で修行に励んでいた。
そんな中、リュドヴィックがお使いに出たある日、たまたま道端に蹲っていた幼い少女を見つけた。
それが、モニカだったらしい。
「本当に『モニカ』とお兄ちゃんは兄妹じゃないんですよね? 二人は見た目がそっくりなので、なんだか信じられなくて……」
初めてリュドヴィックを見た時、モニカと同じ金髪と海の様な青い目が非常に似ていた。
一度思ってしまうと、今度は顔立ちまで似ているような気がしてきて、本当は血の繋がった実の兄妹ではないかと、だんだん疑わしく思えてきたところだった。
「私も義兄妹と聞いていたので、実際にリュド殿に会った時は驚きました。姉上も同じ感想を抱いたそうです」
後日、騎士団で顔を合わせた姉弟も、モニカとリュドヴィックが似ていることについて話題になったらしい。
モニカだけでなく、マキウスたちも似ていると思ったのなら、やはり気のせいではないのだろう。
「『モニカ』を拾ったお兄ちゃんは、その後、どうしたんですか?」
「リュド殿を引き取った老騎士の元に連れ帰ったようですね。もしかしたら、リュド殿自身も、自分とそっくりな『モニカ』を放って置けなかったのかもしれません」
リュドヴィックはモニカを老騎士の元に連れて行くと、一緒に暮らせないか頼んだ。
老騎士自身も血の繋がりが無いながらも、見た目がよく似た二人を気に入って、引き取って育てることにしたそうらしい。
やがて、リュドは老騎士の跡を継いで、ガランツスの騎士団で、一、二を争う騎士となり、モニカは歳をとって、すっかり身体の自由が利かなくなった老騎士の世話をしていた。
そうして三人で細々と生活していたらしい。