女子高生、上津役花代は宇空間と名づけられた異空間に出入りする能力を持っている。
自己を確立するために必要な心理領域である亜空間を損なわれた永犬丸巻緒は、上津役花代の亜空間に間借りしていた。ふたりは巻緒の損なわれた亜空間を取り戻すため、そして宇空間を悪用する人間を止めるため、警察官であり巻緒の弟の永犬丸直緒に協力していた。
その日、花代の前に現れた宇空間悪用者は花代の高校の同級生、木内菜穂。クラスメイトとの関係に悩んでいた木内はクラスメイトらを宇空間に封じ込める。
クラスメイトを救うため、また木内を通じて巻緒の失われた亜空間を補填するため、花代は木内に立ち向かうが一歩及ばず宇空間から追い出されてしまう。
しかし巻緒が花代とつながる幽霊であるという特性を利用し、木内に接近。逆転勝利をする。
結局、巻緒についての手がかりは得られなかったが、花代には木内という友人が出来たのだった。