私の初めての親友は中学生の頃のクラスメイトの男子でした。
 お互いに男女としての意識がなく、本当に唯一心が許せる親友です。

 その親友は二十歳で事故死しました。
 私は10年間、親友の死が認められずに葬儀に出ただけで、墓参りに行きませんでした。認めるのが怖くて、もう立ち直れないかもしれないと思っていたのです。

 なので本作の雫のように「なかったこと」「世界のどっかにいるはず」と思って過ごしていましたが、10年経ってようやく墓参りができた時は悲しいよりも、走馬灯のように沢山笑ったこと、ケンカしたことなど温かい気持ちになりました。

 地元から離れてしまったのでたまにしか行けませんが、今でも墓参り目的だけで地元に帰ることがあります。墓参りでは、手を合わせながら、どうでもいい会話をしています。生きていた頃と変わらないです。

 快晴は親友がモデルですが、それは少しだけです。性格が少し似てるくらいですね。人のことに一生懸命だとか、言葉は乱暴だけど優しいとか。
 そして登場人物の全員の名前をパズルのように組み替えると、親友と私の本名になるという遊び?からくり?を入れています^^
 
 そして、この作品のタイトルは、親友が中学の卒業文集に書いた言葉です。
 言葉を頂いてタイトルにさせてもらいました。

 この作品を書いて、私自身も実は親友を失ったのは悲しいや痛いもあるけれど、寂しいんだと気づきました。
 私にとって唯一無二の『親友』であることは一生変わりません。

 これを読んで頂いた方も、友達は大事にしてください。と願っております。

 最後まで作品にお付き合いいただきありがとうございました。

 また別の作品でお会いしたいです。

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Dedicated to lifelong best friend Masahiro.M

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世界に早く平和が訪れることを願います。
 
 2020.05.06(令和2年) 皐月 コハル