その現実が本当に悲しくて、辛い。

 成人したんだから、征規や春那と四人でお酒を飲んで、高校生から何も変わってないじゃん。とバカみたいに笑いたい。

 私たちはいつでも四人でいたのだから、三人は寂しい。快晴がいないと寂しすぎるよ。

 開いてしまった蓋からは、自分が想像しているよりずっと悲しい、苦しい、痛い、辛い、何より寂しい。そんな気持ちがどんどんと出てくる。

『生きていてほしかった』

 これが何よりの心の奥に潜んでいた闇であり、正直な本当に、本当に願っている気持ちだ。自分でも気が付かないほど奥へ追いやってしまっていた。


 何度、私は後悔した?

 何度、快晴の夢を見て泣いた?


 合格発表に無理矢理でもついて行けばよかった。そう何度思っただろう。
 きっと数えきれない。そして永遠に続くのだ。

 私の命が終わるまで何度も何度も後悔をするのだろう。

 開いてしまった蓋から溢れる気持ちをどうしていいかわからずに、私は感情のまま泣き続けた。

 飛び出てきてしまった心の底から湧いてくる気持ちに整理をつけるなんて、まだまだ無理だろう。
 一個ずつ、少しずつ、砂を掴むような感じで、こぼれ落ちそうに手の中から流れてしまいそうなものを、こぼさないようにしながら自分の本当の気持ちを認めて、肯定していくしかないのではないだろうか。

 それが快晴を、自分を救う方法なのかもしれない。