後一か月で受験。
高校最後の冬休みは勉強漬けで、快晴たちと過ごす放課後もファミレスで勉強をしたり。
私は以前にみんなに言った絵の勉強をしようか悩んだけれど、お母さんのような人の気持ちを知りたくて、心理学を勉強することにした。選んだ大学は絵からも人の心理を学べるとオープンキャンパスで説明を受けたから、絵も心理も勉強できるのならと、その大学を受験することに決めた。
快晴は天文学がある大学を受験するという。雨が好きな快晴は空の勉強をしてみたいらしい。雨男の快晴らしい気もする。快晴が、というか快晴と大事な何かがある時は大体雨が降っているイメージがある。だからか、みんなは快晴を「雨男」と笑って言っている。
征規はIT系に進みたいらしく、情報処理系の大学を受験する。征規は子供の頃からゲームが誰よりも得意だったし、パソコン操作も詳しいし、スマホを駆使いているから向いていそう。『結局、普通の会社に就職したりして』なんて笑っているけれど。さすがに大学までは同じにならないようだ。私たちの腐れ縁は高校までだったらしい。
春那はもともとオシャレが好きだから、服飾の専門学校へ推薦が決まっている。自分の好きな服を作って、いずれはブランドを立ち上げてみたいらしい。春那が将来店を持ったら、容姿と服装のギャップで繁盛しそう。
みんなそれぞれが夢を描いている。そのために今は必死で勉強している。