時計のない生活はなかなか慣れないが、腹時計が正確な勘介くんに二時間後くらいに呼びに来てと伝えておいたら、元気に迎えに来てくれた。
「おやつ、おやつはおいしいよー」
彼は一緒に台所に向かう途中、鼻歌を作って歌っている。
しかしあまりに適当すぎて、噴き出すのをこらえるのが大変だった。
河太郎くんもこういう姿が見られるようになるだろうか。
台所に行くと、和花さんも来てくれていた。
「彩葉さま。おやつというものを作るとか」
「うんうん。今日はね、黒蜜プリンを作るよ。豆吉くんが持ってきてくれた豆乳あったわよね?」
今朝、配達に来てくれたはずだ。
「ありますよ。豆乳でおやつができるんですか?」
「うん。甘いの好き?」
「好き!」
ふたりの声がきれいにそろった。
それからは楽しくクッキングタイム。
プリンは桜庵では出したことがないが、祖母がよく作ってくれた。
手順を説明しながら作っていくと、ふたりとも興味津々という感じで身を乗り出しながら観察している。
「勘介くん、卵液を作るから手伝って。和花さんは薪に火をつけて」
ふたりにも役割を与えながら続けると、実に楽しそう。
手伝いというより遊びの延長線上という雰囲気だ。
「おやつ、おやつはおいしいよー」
彼は一緒に台所に向かう途中、鼻歌を作って歌っている。
しかしあまりに適当すぎて、噴き出すのをこらえるのが大変だった。
河太郎くんもこういう姿が見られるようになるだろうか。
台所に行くと、和花さんも来てくれていた。
「彩葉さま。おやつというものを作るとか」
「うんうん。今日はね、黒蜜プリンを作るよ。豆吉くんが持ってきてくれた豆乳あったわよね?」
今朝、配達に来てくれたはずだ。
「ありますよ。豆乳でおやつができるんですか?」
「うん。甘いの好き?」
「好き!」
ふたりの声がきれいにそろった。
それからは楽しくクッキングタイム。
プリンは桜庵では出したことがないが、祖母がよく作ってくれた。
手順を説明しながら作っていくと、ふたりとも興味津々という感じで身を乗り出しながら観察している。
「勘介くん、卵液を作るから手伝って。和花さんは薪に火をつけて」
ふたりにも役割を与えながら続けると、実に楽しそう。
手伝いというより遊びの延長線上という雰囲気だ。