「やはりお強い。白蓮さまの伴侶として申し分ない」
「ですから、勝手に決めないでください!」
抗議すると、彼はクスクス笑っていた。
そんな日が数日。
志麻さんはきちんと罰を受けて食事をすべて食べてくれるようになった。
廊下に出てくる彼女は、ずいぶん血色がよくなり、ガサガサになっていた唇もプルンとしている。
そろそろいいかも。
昼食がすんだあと、私は再び彼女の部屋を訪ねた。
「志麻さん、追加の罰のお時間です。行きましょう」
「ちょっと、なに?」
激しく抵抗する彼女の腕を引き、無理やり母屋に連れていく。
そしていつも食事をとる大広間の座卓の前に座らせた。
「バカ力ね」
不貞腐れた彼女は嫌味を口にする。
「ろくに食べていない人には負けませんよ。私はおばあちゃん直伝の栄養満点の料理を食べていますからね」
なんて、つい最近まで味がわからなくなっていたのだが、大口を叩く。
「それで、なに?」