翌日の土曜日、私と沙奈ちゃん、夏希の三人で遊ぶことになった。
 昨日の夜のうちに二人に報告していたら、直接、詳しく話せと言われた。

 詳しくも何もと思ったけど、ただ純粋に二人と遊びたかったし、まあいいかということで。

 待ち合わせ場所である駅前の噴水に一番に着いた私は、意味もなくスマホを付けては消して、二人を待つ。

 時間の確認とかではなかった。
 昨日の今日なのに、私は心のどこかで天形から連絡が来ることを期待している。

 来るのはあの苛立つメッセージかもしれないと思うと、来てほしくないとも思うけど。

「ひーなーたっ」

 ぼーっとしていたら、夏希に後ろから押された。

「おはよう、夏希」
「おはよう。相変わらず反応が薄いなあ、もう」

 夏希はつまらなそうに私の首にそっと触れた。
 私は夏希から逃げる。

 両手を顔近くまで上げている夏希の表情は、なんだか活き活きしているように見える。

「首は苦手なのは変わらないのねえ」

 首をガードしながら、夏希と向き合う。
 夏希は楽しそうに近寄ってくる。

「……なにしてんの」

 そんな私たちの間に、呆れた表情をした沙奈ちゃんがいた。

「おはよ、沙奈。いやね、ひなたって首を触られるのが苦手だから、遊んで暇つぶししようかなと」