もう後悔したくないから。

わたしは何度でも言うよ。

きみのことが好きだって。

いつか、この声が届かなくなっても、

何度でもきみの名前を呼んで、振り向かせるから。

「広瀬くん」

「ん?」

「これからもずっと、そばにいてね」

「もちろん」

きみが笑って、わたしもつられて笑った。

きみと手を繋いで歩いていく。見慣れた道を、まだ知らない道を。たくさんの場所で、たくさんの景色を一緒に見たい。

いつかわたしの声が届かなくなるそのときも、変わらずに。

ずっと、一緒にいるから。