本編は、時計と時間に翻弄される人々の悩みを解きほぐす(・・・・・)店長・時任刻と、彼に雇われた従業員・風師時花(ときか)を綴った、業務内容の記録である。

 そもそもの発端は、時花がこの店へ就職するに至った経緯から、(ひも)解かなければなるまい。



   *