「お、お父さん!」
扉を開けた時そこには、私の知っているお父さんが驚いた表情で私を見てきていた。
「びっくりした……彩芽、その部屋で何をしていたんだ?」
「えっと……」
もしかして私が過去に言っている間は時間が経っていないのだろうか? この時代に戻る前に着替えたズボンのポケットに入れていたスマホを取り出し時間と日付を確認する。
「八月四日……十三時半」
この部屋に入った時間は覚えていないけど、お父さんが血相を変えて私を探していなかったとすると、あまり時間は経っていないのだろう。
「どうしたんだ? スマホなんて見つめて」
「ちょ、ちょっと今何時かなって思ってさ」
苦笑しながら言い私の様子に首を傾げるお父さんは、私が抱えていたアルバムに気がついた。
「そのアルバム……その部屋の中にあったのか?」
「……お父さん、このアルバムって」
お父さんは私からアルバムを受け取ると、懐かしむようにアルバムを開いた。
「これ、ずっと探していたんだよ。でも見つからないから、諦めていたところだったんだ」
おそらくあの引き出しの中にアルバムを入れたのはじぃじだろう。どういう意図があってかは分からないけど、きっと私に見つけて欲しかったのかもしれない。
「はは、懐かしいな」
お父さんは思い出に浸るように写真を見下ろしていた。そんなお父さんに私は気になった事を聞いてみる。
「お父さん、お母さんってさ――」
「ん? 結か?」
お母さんの事を聞こうとした時だった。
「彩芽ちゃ〜ん」
「っ!」
聞き覚えのある声が聞こえ心臓が大きく跳ねた。
体が震えてこっちの部屋に顔を出した人物を見て目を見開いた。
「あ、彩芽ちゃんこんなところに居たのね?」
「……お母さん?!」
扉を開けた時そこには、私の知っているお父さんが驚いた表情で私を見てきていた。
「びっくりした……彩芽、その部屋で何をしていたんだ?」
「えっと……」
もしかして私が過去に言っている間は時間が経っていないのだろうか? この時代に戻る前に着替えたズボンのポケットに入れていたスマホを取り出し時間と日付を確認する。
「八月四日……十三時半」
この部屋に入った時間は覚えていないけど、お父さんが血相を変えて私を探していなかったとすると、あまり時間は経っていないのだろう。
「どうしたんだ? スマホなんて見つめて」
「ちょ、ちょっと今何時かなって思ってさ」
苦笑しながら言い私の様子に首を傾げるお父さんは、私が抱えていたアルバムに気がついた。
「そのアルバム……その部屋の中にあったのか?」
「……お父さん、このアルバムって」
お父さんは私からアルバムを受け取ると、懐かしむようにアルバムを開いた。
「これ、ずっと探していたんだよ。でも見つからないから、諦めていたところだったんだ」
おそらくあの引き出しの中にアルバムを入れたのはじぃじだろう。どういう意図があってかは分からないけど、きっと私に見つけて欲しかったのかもしれない。
「はは、懐かしいな」
お父さんは思い出に浸るように写真を見下ろしていた。そんなお父さんに私は気になった事を聞いてみる。
「お父さん、お母さんってさ――」
「ん? 結か?」
お母さんの事を聞こうとした時だった。
「彩芽ちゃ〜ん」
「っ!」
聞き覚えのある声が聞こえ心臓が大きく跳ねた。
体が震えてこっちの部屋に顔を出した人物を見て目を見開いた。
「あ、彩芽ちゃんこんなところに居たのね?」
「……お母さん?!」