✩ ✩ ✩
「じっ〜……」
アヤちゃんの遊び相手になるとは言ったものの。
アヤちゃん本人は私を警戒しているのか、部屋の入口から体を半分隠した状態で、私を観察するようにじっと見て来ている。
小さい頃の私ってあんなに警戒心強かったっけ? ただちょっと人見知りぐらいだった気がするのだが。
「あ、アヤちゃ〜ん」
「……ぷい」
何とか警戒心を解こうとして名前を呼んでみるものの、そっぽを向かれてしまった。このまま
ではアヤちゃんと遊ぶどころか、会話すら難しい気がしてきた。
とりあえずテレビを点けようとリモコンを探す。机の上にリモコンが置いてあるのを見つけて、電源ボタンを押す。
するとテレビが点いたと知ったアヤちゃんは、私の隣を駆けて行くとテレビの前に食いつくように座った。
そんなにテレビが見たいのだろうか? と内心苦笑しつつ、アヤちゃんの背中を見た後テレビに目を移す。
この時代のテレビは私が知っている【薄型テレビ】ではなく、時代の流れを感じさせる【ブラウン管型液晶テレビ】だ。
画質は今と違って大分悪いけど、それでも小さい頃はそれが当たり前だったのだ。
アヤちゃんはテレビ画面に映るプ○キュアのアニメを見ながら瞳を輝かせている。小さい頃の私はプ○キュアが大好きで、二人が変身し終わった後の言葉をよくじぃじに向けて言っていた気がする。
あまり良く覚えていないけど、唐突にその場面が浮かんで来たのだ。
アヤちゃんは戦う二人を応援しながら【いけー!】、【まけるなー!】と叫んでいる。その様子を見ながら、椅子に座って私も一緒にテレビを見始める。
どうしてこの時代にタイムスリップしてしまったのかはまだ分からない。でもこうして小さい頃の自分を見る事が出来るのは中々出来ない体験だ。
「やった〜、かった! ねえ、おねえちゃん! いまのみてた?!」
突然、お姉ちゃんと呼ばれ目を丸くする。二人が勝ってとても喜んでいる自分を見て微笑んで言う。
「じっ〜……」
アヤちゃんの遊び相手になるとは言ったものの。
アヤちゃん本人は私を警戒しているのか、部屋の入口から体を半分隠した状態で、私を観察するようにじっと見て来ている。
小さい頃の私ってあんなに警戒心強かったっけ? ただちょっと人見知りぐらいだった気がするのだが。
「あ、アヤちゃ〜ん」
「……ぷい」
何とか警戒心を解こうとして名前を呼んでみるものの、そっぽを向かれてしまった。このまま
ではアヤちゃんと遊ぶどころか、会話すら難しい気がしてきた。
とりあえずテレビを点けようとリモコンを探す。机の上にリモコンが置いてあるのを見つけて、電源ボタンを押す。
するとテレビが点いたと知ったアヤちゃんは、私の隣を駆けて行くとテレビの前に食いつくように座った。
そんなにテレビが見たいのだろうか? と内心苦笑しつつ、アヤちゃんの背中を見た後テレビに目を移す。
この時代のテレビは私が知っている【薄型テレビ】ではなく、時代の流れを感じさせる【ブラウン管型液晶テレビ】だ。
画質は今と違って大分悪いけど、それでも小さい頃はそれが当たり前だったのだ。
アヤちゃんはテレビ画面に映るプ○キュアのアニメを見ながら瞳を輝かせている。小さい頃の私はプ○キュアが大好きで、二人が変身し終わった後の言葉をよくじぃじに向けて言っていた気がする。
あまり良く覚えていないけど、唐突にその場面が浮かんで来たのだ。
アヤちゃんは戦う二人を応援しながら【いけー!】、【まけるなー!】と叫んでいる。その様子を見ながら、椅子に座って私も一緒にテレビを見始める。
どうしてこの時代にタイムスリップしてしまったのかはまだ分からない。でもこうして小さい頃の自分を見る事が出来るのは中々出来ない体験だ。
「やった〜、かった! ねえ、おねえちゃん! いまのみてた?!」
突然、お姉ちゃんと呼ばれ目を丸くする。二人が勝ってとても喜んでいる自分を見て微笑んで言う。