目の前に広がる世界は、美乃が逝ってしまった時からずっと色を失っている。
俺の心は、もうここにはなかった。
彼女がいなくなって、一気に生きる気力を失くした。
信二や広瀬が何度も様子を見に来てくれたけれど、正直ふたりに対しても感謝の気持ちを持つこともできず、なにもかもがどうでもよかった。
何日も食事を摂らなかったり、お風呂に入らなかったり……。呆れるほど堕落した生活を送って、凄まじい脱力感と喪失感の中でとりあえず生きていた。
そんな日々の中、俺は寝ても覚めても美乃の傍に逝くことだけを考えていた。
美乃に会いたい……。
美乃の笑顔が見たい……。
美乃の傍に逝きたい……。
毎日考えるのは彼女のことばかりなのに、不思議と自らそういう手法を取る勇気はなくて。むしろ、そういった行動に移そうとすることすらなくて……。
とことん中途半端な自分自身に、ただただやり場のない苛立ちを覚えた。
美乃が亡くなってから一ヶ月近く経っても、ただ堕ちていくだけ日々にどっぷりと浸かっていた。
そのうち無意識になにも考えないように努めていたのか、わけのわからない苛立ちも消えていった。
現実から目を背けて思考を閉ざすようになると、いつの間にか感情が欠落してしまったのか、自分の感情すらよくわからなくなって……。本当に、すべてがどうでもよくなった。
俺の心は、死んでしまったのかもしれない――。
俺の心は、もうここにはなかった。
彼女がいなくなって、一気に生きる気力を失くした。
信二や広瀬が何度も様子を見に来てくれたけれど、正直ふたりに対しても感謝の気持ちを持つこともできず、なにもかもがどうでもよかった。
何日も食事を摂らなかったり、お風呂に入らなかったり……。呆れるほど堕落した生活を送って、凄まじい脱力感と喪失感の中でとりあえず生きていた。
そんな日々の中、俺は寝ても覚めても美乃の傍に逝くことだけを考えていた。
美乃に会いたい……。
美乃の笑顔が見たい……。
美乃の傍に逝きたい……。
毎日考えるのは彼女のことばかりなのに、不思議と自らそういう手法を取る勇気はなくて。むしろ、そういった行動に移そうとすることすらなくて……。
とことん中途半端な自分自身に、ただただやり場のない苛立ちを覚えた。
美乃が亡くなってから一ヶ月近く経っても、ただ堕ちていくだけ日々にどっぷりと浸かっていた。
そのうち無意識になにも考えないように努めていたのか、わけのわからない苛立ちも消えていった。
現実から目を背けて思考を閉ざすようになると、いつの間にか感情が欠落してしまったのか、自分の感情すらよくわからなくなって……。本当に、すべてがどうでもよくなった。
俺の心は、死んでしまったのかもしれない――。