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月曜日の教室内は、どこか気怠い雰囲気が漂っている。
片道三十分ほど掛けて登校している私も例外ではなく、雨の中を歩いてようやく学校に辿り着いた時にはため息が漏れた。
自宅から徒歩で十分と電車で十五分、さらに徒歩五分の距離の通学は、真夏と真冬に続いて梅雨の時期には憂鬱になる。
もともと学校に行きたくない私にとって、憂鬱な要素がひとつ増えるだけでため息の数は何倍にもなってしまうのだ。
県内でも上位を争うレベルであるうちの高校を選んだのは、同じ中学出身の子がいないと知ったから。
中学三年生のほとんどが苦い思い出しかない私は、母校の生徒が多い地元の高校に進学するつもりだったのをやめて、願書を提出する直前に志望校を変えた。
それによって受験の難易度は高くなってしまったものの、幸いにも成績はそれなりだったおかげで無事に合格できた。
とは言え、中学三年生の二学期からは登校拒否だった時期が少なからずあるし、登校しても保健室や自習室でしか過ごせないことも何度もあったから、合格を素直に喜ぶことはできなかったけど……。
同じ中学校出身の生徒がひとりもいないことが大きな救いとなり、結果的に高校は入学当初からちゃんと通うことができていた。