「やっとお目覚めか……魔人族」
「……」
私はサルワに手をかざす。
「お前だけは……絶対に許さない!」
私はカッと目を見開き見えない覇気でサルワを後方へと飛ばす。
その勢いでサルワは壁に突っ込み土煙が上がる。
「魔人族を我が物にしようだなんて、そんなこと出来るわけないでしょ? 魔人族は神の位置に存在する、崇拝すべき種族なんだから」
私は背中から黒い翼を生やし大きく広げる。
この男だけは絶対に生かすわけには行かない。どうやって殺してやろうか……。
土煙の中から私に向かって闇の波動が放たれる。私は横に少しずれて闇の波動を簡単に避ける。
「これが本来の魔人族の力か……」
土煙の中で金色の瞳が輝いていることに気がつく。それを見た私は目を細める。
「あんた……まさか」
土煙が晴れるとサルワの姿がはっきりと見えた。しかしその姿はさっきとは全くの別物だった。
頭から角が生え、手足や足先の爪は鋭く、体は竜の鱗のような物で覆われ、背中からは黒く染まった翼が生えている。
「あんた悪魔と契約したの?」
「そうだよ」
「ふ~ん……だから詠唱なしで魔法が使えたのね」
「ああ、そうさ。闇魔法こそが悪魔と契約を交わす魔法そのもの。契約する悪魔によっては、詠唱なしで魔法が使えるんだ」
軽く笑ったサルワが自分の手のひらを見つめた。
「……」
私はサルワに手をかざす。
「お前だけは……絶対に許さない!」
私はカッと目を見開き見えない覇気でサルワを後方へと飛ばす。
その勢いでサルワは壁に突っ込み土煙が上がる。
「魔人族を我が物にしようだなんて、そんなこと出来るわけないでしょ? 魔人族は神の位置に存在する、崇拝すべき種族なんだから」
私は背中から黒い翼を生やし大きく広げる。
この男だけは絶対に生かすわけには行かない。どうやって殺してやろうか……。
土煙の中から私に向かって闇の波動が放たれる。私は横に少しずれて闇の波動を簡単に避ける。
「これが本来の魔人族の力か……」
土煙の中で金色の瞳が輝いていることに気がつく。それを見た私は目を細める。
「あんた……まさか」
土煙が晴れるとサルワの姿がはっきりと見えた。しかしその姿はさっきとは全くの別物だった。
頭から角が生え、手足や足先の爪は鋭く、体は竜の鱗のような物で覆われ、背中からは黒く染まった翼が生えている。
「あんた悪魔と契約したの?」
「そうだよ」
「ふ~ん……だから詠唱なしで魔法が使えたのね」
「ああ、そうさ。闇魔法こそが悪魔と契約を交わす魔法そのもの。契約する悪魔によっては、詠唱なしで魔法が使えるんだ」
軽く笑ったサルワが自分の手のひらを見つめた。