「その前にソフィアさんを助けるんでしょ?」
カレンはやる気に満ちた瞳を浮かべると、愛剣のサファイアを抜き俺の横を通り過ぎた。
「ほら行くよ」
カレンは先にヅカヅカと歩いていく。
「俺よりも男勝りなカレンの方が、男の一人や二人出来ない気がするけどな」
ぼそっと小さく呟いたロキ目掛けて、カレンは直ぐ足元に転がっていた石ころを持つと勢いよく投げつける。
「いってっ!」
ロキは額を抑えて座り込む。
そんなロキに冷たい視線を送るカレンはどすの利いた声で言う。
「あなたと一緒にしないでくれる?」
「こ、こええ……!」
やっぱり女の子って怒らせると一番怖い存在だけど今のはロキが悪い。
「だからって石を投げることはないだろ!」
「あなた相手に貴重な魔力を使いたくないだけ。あなたには道端の石ころで充分よ」
「て……てめえ!」
お互い睨み会う姿を見て本当にこの二人を連れて行って良いのか不安になってきた。
「馬鹿は置いて先に行くぞ」
「そうね」
ムニンを先頭に俺たちは忘却の山へと足を踏み入れた。
カレンはやる気に満ちた瞳を浮かべると、愛剣のサファイアを抜き俺の横を通り過ぎた。
「ほら行くよ」
カレンは先にヅカヅカと歩いていく。
「俺よりも男勝りなカレンの方が、男の一人や二人出来ない気がするけどな」
ぼそっと小さく呟いたロキ目掛けて、カレンは直ぐ足元に転がっていた石ころを持つと勢いよく投げつける。
「いってっ!」
ロキは額を抑えて座り込む。
そんなロキに冷たい視線を送るカレンはどすの利いた声で言う。
「あなたと一緒にしないでくれる?」
「こ、こええ……!」
やっぱり女の子って怒らせると一番怖い存在だけど今のはロキが悪い。
「だからって石を投げることはないだろ!」
「あなた相手に貴重な魔力を使いたくないだけ。あなたには道端の石ころで充分よ」
「て……てめえ!」
お互い睨み会う姿を見て本当にこの二人を連れて行って良いのか不安になってきた。
「馬鹿は置いて先に行くぞ」
「そうね」
ムニンを先頭に俺たちは忘却の山へと足を踏み入れた。