そこまで考えてから、いやいや、とわたしは首を振った。

 ここで家に戻ったりしては、わたしがリュウヘイ君のことを信じていないという風にリュウヘイ君は考えるに違いない。

 そして、「そんなに俺って頼りないのかな」と肩を落とすに違いあるまい。そうだ、リュウヘイ君を精一杯信用してあげよう。

 わたしは自らを納得させるようにして、何度か首を縦に振った。