大切な誰かとの縁は、自分が思っている以上に簡単に解けてしまうのだと分かってしまった。

たとえ自分がどんなに大切に思っていようとも。紐の結び目の硬さが、どんなに強くとも。
根元からハサミで切られてしまったら、もうどうしようもない。

ハルの人生に、私はこの先交わることはできないのだ。

私は私で、生きていかなければならないのだ。
いつまでも泣いているわけにはいかない。