*
「なーぎさ」
次の日、昼食時間。
お弁当を食べ終え、職員室に課題提出に行った真梨の帰りを待ちながら、頬杖をついてぼんやり外を見ていると、上から声がかけられた。
手を外して視線をあげると、満面の笑みの優海だった。
「なに? 優海」
「これ、やる」
どんっと机の上に置かれたのは、チョコレートのお菓子、三箱。
「……なにこれ」
「プレゼント! てか、勉強教えてくれるから、そのお礼」
にんまりと笑いながら優海が言った。
「あ、ありがとう」
お礼を言うと、彼は「さあ食え」とお菓子を突き出してきた。
「あー……今はいいや、お腹すいてないから」
昨日からずっと食欲がなくて、ごはんもまともに食べられていなかった。
心配するおばあちゃんには、女の子の日でお腹が痛いのだと嘘をついたのだけれど、優海にそう答えるわけにもいかない。
「後で食べるね。ありがと」
そう言ってお菓子をバッグに片付けようとすると、優海がずいっと顔を近づけてきた。
「なーぎさ」
次の日、昼食時間。
お弁当を食べ終え、職員室に課題提出に行った真梨の帰りを待ちながら、頬杖をついてぼんやり外を見ていると、上から声がかけられた。
手を外して視線をあげると、満面の笑みの優海だった。
「なに? 優海」
「これ、やる」
どんっと机の上に置かれたのは、チョコレートのお菓子、三箱。
「……なにこれ」
「プレゼント! てか、勉強教えてくれるから、そのお礼」
にんまりと笑いながら優海が言った。
「あ、ありがとう」
お礼を言うと、彼は「さあ食え」とお菓子を突き出してきた。
「あー……今はいいや、お腹すいてないから」
昨日からずっと食欲がなくて、ごはんもまともに食べられていなかった。
心配するおばあちゃんには、女の子の日でお腹が痛いのだと嘘をついたのだけれど、優海にそう答えるわけにもいかない。
「後で食べるね。ありがと」
そう言ってお菓子をバッグに片付けようとすると、優海がずいっと顔を近づけてきた。