*
真梨との勉強が以外と早く終わったので、せっかくなら優海と一緒に帰ろうと思って、体育館に向かうことにした。
優海とはいつも帰りは別々だけれど、テスト期間はバスケ部の練習がなくて時間が合うので、一緒に帰ることにしようと約束をしていた。
本館から体育館につながる渡り廊下を歩いていると、体育館の床を走るバッシュの摩擦音と、ドリブルするボールの弾む音が聞こえてきた。
バスケの音だなあ、と思う。
小学生のときもよく練習終わりの優海を迎えに行っていた。
あのころ彼は少年野球に夢中だったので、グラウンドに近づくと野球少年たちのかけ声や、ボールを打つバットの音、ボールをキャッチするグローブの音が聞こえてきていた。
家の事情でやめざるを得なくなってしまったけれど、優海は正直、今でも野球が大好きだと思う。
よくテレビで野球の中継を見ているし、高校でもたまにグラウンドに行ってにこにこしながら野球部の練習を見ている。
好きだった野球をやめることになったのに、新しく始めたバスケをちゃんと好きになって、楽しそうに練習に励んでいる優海は偉いと思う。
真梨との勉強が以外と早く終わったので、せっかくなら優海と一緒に帰ろうと思って、体育館に向かうことにした。
優海とはいつも帰りは別々だけれど、テスト期間はバスケ部の練習がなくて時間が合うので、一緒に帰ることにしようと約束をしていた。
本館から体育館につながる渡り廊下を歩いていると、体育館の床を走るバッシュの摩擦音と、ドリブルするボールの弾む音が聞こえてきた。
バスケの音だなあ、と思う。
小学生のときもよく練習終わりの優海を迎えに行っていた。
あのころ彼は少年野球に夢中だったので、グラウンドに近づくと野球少年たちのかけ声や、ボールを打つバットの音、ボールをキャッチするグローブの音が聞こえてきていた。
家の事情でやめざるを得なくなってしまったけれど、優海は正直、今でも野球が大好きだと思う。
よくテレビで野球の中継を見ているし、高校でもたまにグラウンドに行ってにこにこしながら野球部の練習を見ている。
好きだった野球をやめることになったのに、新しく始めたバスケをちゃんと好きになって、楽しそうに練習に励んでいる優海は偉いと思う。