「しょうがない。明日から部活休みだよね? 明日から毎日勉強会するよ!」
そう言った瞬間、優海の顔がぱっと輝いた。
「えっ、凪沙が教えてくれんの!?」
「こうなったら背に腹は変えられない。今回は特別に教えてあげる」
自慢じゃないけれど、私はけっこう成績がいい。
中学では常に学年で十位以内には入っていたし、高校の中間テストでも学年で七位だった(二クラスしかないけれど)。
別に頭がいいわけではなくて、帰宅部だし無趣味だし、勉強くらいしか取り柄がないから、せめてそれくらいは頑張ろうと決めているだけだ。
だからか、友達から勉強を教えてほしいと頼まれることは多くて、なるべく受けるようにはしていたけれど、優海にはあまり教えないようにしていた。
他の友達と違って、優海は幼馴染で家も近くて、しかも付き合っているから、どうしてもべったりになってしまう。
だから、私が教えるようになると彼は私に頼りきりになって自分で勉強しなくなるんじゃないかと思っていたのだ。
でも、今回だけは、特別。
彼が赤点のせいで試合に出られなくて悔し泣きする姿なんてもう見たくないから、こうなったらとことん付き合ってやろう。
そう言った瞬間、優海の顔がぱっと輝いた。
「えっ、凪沙が教えてくれんの!?」
「こうなったら背に腹は変えられない。今回は特別に教えてあげる」
自慢じゃないけれど、私はけっこう成績がいい。
中学では常に学年で十位以内には入っていたし、高校の中間テストでも学年で七位だった(二クラスしかないけれど)。
別に頭がいいわけではなくて、帰宅部だし無趣味だし、勉強くらいしか取り柄がないから、せめてそれくらいは頑張ろうと決めているだけだ。
だからか、友達から勉強を教えてほしいと頼まれることは多くて、なるべく受けるようにはしていたけれど、優海にはあまり教えないようにしていた。
他の友達と違って、優海は幼馴染で家も近くて、しかも付き合っているから、どうしてもべったりになってしまう。
だから、私が教えるようになると彼は私に頼りきりになって自分で勉強しなくなるんじゃないかと思っていたのだ。
でも、今回だけは、特別。
彼が赤点のせいで試合に出られなくて悔し泣きする姿なんてもう見たくないから、こうなったらとことん付き合ってやろう。