「えーと……あった、これだ」

その日、帰宅してからさっそくツイッターを開き、美紅ちゃんのアカウントを見つけた。

真梨に仲介してもらって彼女のアカウント名を教えてもらい、検索をかけたのだ。

つながってもいないのに一方的に彼女の日常を覗き見しているようで、かなりの罪悪感と申し訳なさを覚えたけれど、事情が事情なので仕方がない。

ごめんね、許して美紅ちゃん、と心の中で謝ってから、さっそくツイートをさかのぼって見ていく。

そこには、なんの変哲もないつぶやきが並んでいた。

明日の授業のこと、部活のこと、夏の大会のこと、担任の先生のこと、期末テストのこと、週末の遊びの予定。

ときどき、部活の休日練習の厳しさや、多すぎる宿題についての愚痴を言ったりもしている。

でも、決して人の悪口は言わない。

友達とのやりとりを見てみると、おっとりしていて優しいけれど、芯はしっかりしているのがよく分かった。

誰かの意見に容易に流されたりはしない。

嬉しいことを言われると、素直にありがとうと返している。

「たぶん、きっと、すごくいい子だなあ」

私みたいにひねくれていたり天の邪鬼だったりしない。

まっすぐで素直で強い女の子。

私と違って、優海の隣にいたら、誰もが微笑ましく感じるような女の子。

はあ、と我知らずため息をついていた。

それから、だめだこんなことじゃ、と自分を叱咤激励した。