うわあああ、と言葉にならない叫び声が喉から飛び出した。
凪沙を抱きしめ、俺は号泣する。
こんなに涙が出るのかとびっくりするくらい、溢れても溢れても止まらなかった。
頬も口も顎も首も胸も服も、全部びしょ濡れになるまで泣いて、それでも涙はちっとも枯れなかった。
何時間も泣きつづけて、力尽きるようにうとうとして、気がついたときには真っ暗だった。
誰もいない家、もう凪沙も来てくれない家。
絶望的な寂しさにのたうち回っていたとき、ふいに何か固いものが肌に触れた。
身体を起こして床を見ると、白い封筒が落ちていた。
開けてみると、タエさんからの手紙が入っていた。
『なぎちゃんが亡くなったとき、握りしめていたものです。あの子がずっと大事にしていたものなので、優海くんが持っていてください』
封筒を逆さまにすると、ころんと音を立てて、桜貝のネックレスが床に落ちた。
震える手でつかみあげ、胸に抱きしめる。
自分のぶんの幸せを俺にあげるのだと、凪沙が言っている気がした。
凪沙を抱きしめ、俺は号泣する。
こんなに涙が出るのかとびっくりするくらい、溢れても溢れても止まらなかった。
頬も口も顎も首も胸も服も、全部びしょ濡れになるまで泣いて、それでも涙はちっとも枯れなかった。
何時間も泣きつづけて、力尽きるようにうとうとして、気がついたときには真っ暗だった。
誰もいない家、もう凪沙も来てくれない家。
絶望的な寂しさにのたうち回っていたとき、ふいに何か固いものが肌に触れた。
身体を起こして床を見ると、白い封筒が落ちていた。
開けてみると、タエさんからの手紙が入っていた。
『なぎちゃんが亡くなったとき、握りしめていたものです。あの子がずっと大事にしていたものなので、優海くんが持っていてください』
封筒を逆さまにすると、ころんと音を立てて、桜貝のネックレスが床に落ちた。
震える手でつかみあげ、胸に抱きしめる。
自分のぶんの幸せを俺にあげるのだと、凪沙が言っている気がした。