「なあなあ凪沙ー、大会見に来ん?」
教室へと向かう途中、隣の優海が言った。
「……行こうかな」
少し考えて答えると、優海が驚いたように目を見張った。
「えっ、マジで!?」
「なんで自分から誘っといてびっくりしてんのよ」
「だって、凪沙いつも恥ずかしいとか言って来たがらないじゃん! 頼みこんでやっと来てくれるのに!」
確かに今までの私はそうだった。
彼氏の試合を応援しに行くなんてベタすぎて恥ずかしいし、優海がシュートを決めたりすると周りから冷やかされて照れくさいし、進んで『行く』とは言いづらかったのだ。
でも、優海がバスケをする姿を見るのは好きだし、応援に行きたいのは当然だ。
ただ素直に言えなかっただけで。
「まあ、高校入って初めての大きな試合だしね。行くよ」
「マジかー、やった! 凪沙が来てくれるならめちゃくちゃがんばっちゃうぜ! ナイスプレー連発確実だなー」
「またそんな調子のいいこと言って」
「本当だもーん」
教室へと向かう途中、隣の優海が言った。
「……行こうかな」
少し考えて答えると、優海が驚いたように目を見張った。
「えっ、マジで!?」
「なんで自分から誘っといてびっくりしてんのよ」
「だって、凪沙いつも恥ずかしいとか言って来たがらないじゃん! 頼みこんでやっと来てくれるのに!」
確かに今までの私はそうだった。
彼氏の試合を応援しに行くなんてベタすぎて恥ずかしいし、優海がシュートを決めたりすると周りから冷やかされて照れくさいし、進んで『行く』とは言いづらかったのだ。
でも、優海がバスケをする姿を見るのは好きだし、応援に行きたいのは当然だ。
ただ素直に言えなかっただけで。
「まあ、高校入って初めての大きな試合だしね。行くよ」
「マジかー、やった! 凪沙が来てくれるならめちゃくちゃがんばっちゃうぜ! ナイスプレー連発確実だなー」
「またそんな調子のいいこと言って」
「本当だもーん」