私はひと思いに全部、大橋くんに告白した。
送信ボタンを押すのに時間がかかったし、思い出すのも少しキツかったけれど、勇気を出して前に進むことにした。
 
大橋くんからは、『つらいこと話させてごめん』とか、『大変だったんだね』とか、『治ることを信じて頑張ろう』って内容が長々と綴られた返信がきた。
 
大橋くんの人柄がにじみでたメールに微笑み、もしかしたら、こんなふうに理解してくれる人って案外周りにいるのかもしれない、と思った。

アサちゃんやノンちゃんやナナちゃんだって……。

「あれ、美亜いる? 今日こっちでメシ食わせてもらおうと思って」