「六月? 十月じゃなくて?」
ということは、私が初めて会った時より、四ヶ月も前からということだ。
六月末、たしかに過去に対するネガティブな気持ちや学校での息苦しさを持て余していた私は、解放感を求めて、ひとりでここに来た覚えがある。
え?
じゃあ、私は寝ていたとはいえ、その時に一度会ってるの?
それに、ウソツキさん、それから毎日のようにここに来て、ずっと待ってたってことは……。
「もしかして、私にひと目ボ……」
「寒い。もう十二月だから、春までは屋上禁止にして俺の部屋にしよう」
わざとらしくそう言って、急に立ちあがるウソツキさん。
「ちょっ……ウソツキさん、最後まで教えてください」
と追及するも、
「あー、寒い寒い」
と言って私の手を握り、屋上の扉まで引っぱっていく。
ということは、私が初めて会った時より、四ヶ月も前からということだ。
六月末、たしかに過去に対するネガティブな気持ちや学校での息苦しさを持て余していた私は、解放感を求めて、ひとりでここに来た覚えがある。
え?
じゃあ、私は寝ていたとはいえ、その時に一度会ってるの?
それに、ウソツキさん、それから毎日のようにここに来て、ずっと待ってたってことは……。
「もしかして、私にひと目ボ……」
「寒い。もう十二月だから、春までは屋上禁止にして俺の部屋にしよう」
わざとらしくそう言って、急に立ちあがるウソツキさん。
「ちょっ……ウソツキさん、最後まで教えてください」
と追及するも、
「あー、寒い寒い」
と言って私の手を握り、屋上の扉まで引っぱっていく。