自分の作品なんだから自分でどうしたっていいと思ってした行為だったが、そうじゃない。そうじゃないんだ。
葵は、私の背中を優しくさすりながら、何も言わずにそばにいてくれた。
明日の夜、ちゃんと交番に説明をしに行こう。
自分の絵をくしゃくしゃに丸めて泣いていたあの日の自分から、ちっとも成長できていないことに気付いて、私は私に失望した。
変わりたい。自分を好きになりたい。そう思っているのに、どうして上手くいかないんだろう。