私が小さく呟くと、あなたは私の後頭部に手を回して、胸に抱き寄せた。
ふと、コウちゃんの真新しい制服に腕を回して、泣きながら帰ったあの日のことを思い出した。
7年前のあの日も、7年後の今も、この先も、あなたはずっと私の大切な人。手離したくない人。誰よりも幸せになってほしい人。
遠回りしたけど、お互い傷ついたけど、それさえも今は愛しい。
私があなたにできることなんて、何もないかもしれない。
でも、晴れの日も雨の日も雪の日も、
あなたが幸せな日も、
あなたが悲しんだ日も、
あなたが不幸な日も、
たとえどんな日でも、
私はあなたを笑顔で迎えるよ。
それだけは、できるよ。