みっちゃんへ
大好きなみっちゃん。いままでほんとにありがとう。
みっちゃんといっしょにいるとすごく楽しかった。最高におもしろかった。
そんなわたしの高校生活は99%がみっちゃんで構成されてると思うよ。ねえ、それはさすがに言いすぎかな?
あんなにたくさんしゃべってたのに、涙がでるほどふたりで笑ったこと、思い出そうとしてもぜんぜん出てこないの。おかしいなぁ。
わたしたちっていつもなに話してたんだっけ? いま思えばしょうもない、くだらないことばかりだったのかもしれないね。でもその価値のなさが、わたしにとっては価値のあることだったよ。ほんとに楽しかった。
そういえばひとつだけ謝っておきたいことがあって。
朝の電車、みっちゃんからオハヨって声をかけてもらうのが好きで、ほんとはみっちゃんが乗ってきてること気付いてるのに、いつも気付かないフリしてた。
ごめんね。うとうとしてる視界にみっちゃんのスニーカーが見える瞬間が、毎朝うれしかったよ。
7時14分発の急行電車、前から4両目のいちばんうしろのドアで待ち合わせて学校へ行くことも、もうないんだね。
でも、ほんとのゴメンはそれだけじゃない。
いっぱい困らせてごめんね。わがままも、めんどくさいことも、数えきれないほど言った。
ゴメンなんて一言じゃとても追いつかないくらい。みっちゃんはそんなの気にも留めてないかなぁ。
こんなわたしと、ずっと仲良くしてくれてありがとう。
つまらないわたしをおもしろいやつだって言ってくれてありがとう。
ささいなことでいっしょに笑ってくれてありがとう。
ほんとに、いっぱい、ありがとう。
いま、わたしとみっちゃんが立っているスタートラインは違って、これから歩んでいく道もきっと違っていて。
これからは隣にみっちゃんがいないって思うと、正直ものすごく不安だし、さみしくてつぶれてしまいそうだよ。
それでも、みっちゃんとのたくさんの思い出が、わたしの勇気そのもの。
こんなに大きな力をありがとう。
大好きなみっちゃん。
いよいよ卒業だね。おめでとう。
3年間ほんとにありがとう。
これからもずっと、大好きだよ。
2013年3月1日
奈歩