夜が明けたら、いちばんに君に会いにいくのレビュー一覧
5.0
素晴らしいの一言に尽きます。
まず、何といっても描写が圧倒的。目の前に空が広がるような、青磁の絵を本当に見ているような、そんな錯覚に囚われました。
登場人物も生き生きとしており、主人公と喜怒哀楽を分かち合っているような感覚を抱きました。
青磁は一見冷たく意地悪に見えるけれど、その優しさと言葉には、感動するしかありませんでした。
青磁のおかげで変われた茜のように、私まで変われた気がします。
本当に圧巻でした。
こんなに素敵な本を読んだのは久しぶりでした。携帯小説とはいえ、侮れない!!!人公の気持ちがダイレクトに伝わってきました。そして、青磁の言葉には私も圧倒されました! ありがとうございました(_ _*)
こんなに素敵な本を読んだのは久しぶりでした。携帯小説とはいえ、侮れない!!!人公の気持ちがダイレクトに伝わってきました。そして、青磁の言葉には私も圧倒されました!
ありがとうございました(_ _*)
鮮やかに澄んだ茜色。 それは自分とは違う色だと、茜は思う。 マスクに依存して顔を隠し、本心を隠し、言いたいことを言わず、やりたいことを見付けられない。 優しく瑞々しい青磁色。 それは彼らしい色だと、次第に気付いていく。 初めて会ったはずなのに茜の何もかもを見抜く目をして、嘘つきだ嫌いだと言い切り、茜を傷付けた彼だったけれど。 我が強くて自由な青磁に引っ張り回され、茜の目は、身のまわりに溢れる美しい色と風景を知り始める。 絵を描く青磁の目に映る世界は、なぜこんなにも輝いているのか。 その理由に触れたくて、ただ青磁の側にいたくて、茜の心が大きく動き出す。 美しい情景と絵、怯えて揺れる茜の心、芽生えていく初めての恋を、細やかに描写する筆致が魅力的。 誰もが皆、茜のように、わずらわしいけれども嫌いになれない日常の中で生きている。 茜への共感が、頑張る元気をくれた。
鮮やかに澄んだ茜色。
それは自分とは違う色だと、茜は思う。
マスクに依存して顔を隠し、本心を隠し、言いたいことを言わず、やりたいことを見付けられない。
優しく瑞々しい青磁色。
それは彼らしい色だと、次第に気付いていく。
初めて会ったはずなのに茜の何もかもを見抜く目をして、嘘つきだ嫌いだと言い切り、茜を傷付けた彼だったけれど。
我が強くて自由な青磁に引っ張り回され、茜の目は、身のまわりに溢れる美しい色と風景を知り始める。
絵を描く青磁の目に映る世界は、なぜこんなにも輝いているのか。
その理由に触れたくて、ただ青磁の側にいたくて、茜の心が大きく動き出す。
美しい情景と絵、怯えて揺れる茜の心、芽生えていく初めての恋を、細やかに描写する筆致が魅力的。
誰もが皆、茜のように、わずらわしいけれども嫌いになれない日常の中で生きている。
茜への共感が、頑張る元気をくれた。
夜が明けたら、君に会いたい
マスク依存症の茜と真っ直ぐな青磁
ロープを伝って、ふたりの場所へ、
空について語る青磁が大好きです。
わたしも毎日、空を見上げてようと思いました。
もがき続ける茜の心を優しく救う青磁の魔法には、わたしまで救われました。
あの魔法は、青磁だからこそ使える魔法。
青磁の抱えた秘密、想いを知ったとき、たまらなくなって泣いてしまった。
夕焼けを見に行きたくなる、朝焼けを見に行きたくなる。
本当に綺麗なお話で、読後、優しい気持ちになれました。
茜の笑った顔が瞼に浮かんできて……感動しました。
本当に素敵なお話をありがとうございました。
青磁の絵を見て茜の涙がわけも分からず流れたところ、自分もいつの間にか泣いてました笑 暖かい気持ちになる、とても綺麗なお話だと思います。 これからも楽しく読ませて頂こうと思います。
青磁の絵を見て茜の涙がわけも分からず流れたところ、自分もいつの間にか泣いてました笑
暖かい気持ちになる、とても綺麗なお話だと思います。
これからも楽しく読ませて頂こうと思います。
思ってることを口に出せない茜と思ったことを口に出す青磁。ぶつかり合うことも何度かあったなかで二人で未来を切り開いていくところに凄く感動しました。 茜も青磁も沢山のことを抱えながらも一生懸命に頑張っている姿に心を動かされました。 最後のシーンでは二人ともとてもきれいで涙が止まりませんでした。 お互いがお互いを変えてくれる。そんな存在の二人がとても羨ましく、微笑ましかったです! 題名の意味がわかったとき、凄く凄く感動していました。
思ってることを口に出せない茜と思ったことを口に出す青磁。ぶつかり合うことも何度かあったなかで二人で未来を切り開いていくところに凄く感動しました。
茜も青磁も沢山のことを抱えながらも一生懸命に頑張っている姿に心を動かされました。
最後のシーンでは二人ともとてもきれいで涙が止まりませんでした。
お互いがお互いを変えてくれる。そんな存在の二人がとても羨ましく、微笑ましかったです!
題名の意味がわかったとき、凄く凄く感動していました。
マスク依存症の茜ちゃんと自由奔放だけれど実は大きな秘密を持った青磁くん。初めは背中合わせだけど、青磁くんの絵を通して近い存在になっていくふたりの物語にとても惹き込まれました。
「夜が明けたときに、綺麗な朝焼けを見ながら、会いたいと思った人が、その人にとって本当に大切な人なんだって」
茜ちゃんが作中作の文章を青磁くんに伝える、この台詞が題名と繋がったとき、心震えました。それと同時に、この19文字に青磁くんの想いがどれだけ詰まっているのだろうと思うと、この題名がとても愛しいです。
そしてなにより、読んだだけで伝わってくる青磁くんの絵の魅力。実際に彼の絵を間近で見たかのようでした。
お互いがお互いの世界を変えたふたり。やっぱり自分の意見をそのまま伝えるのは難しいことだけど、一歩前に踏み出せた彼らなら大丈夫。
読後、寝っ転がって移りゆく空の観察がしたくなる。とても綺麗で優しいお話でした。