高校に入学してから、あっという間に時間は流れて、
慣れない環境やスピードの早い授業、急に難しくなった勉強に追われているうちに、目まぐるしく日々は過ぎた。
もうすぐ入学式から一ヶ月になる。
それなのに、私はまだ高校で、仲の良い友達が一人もできていない。
もともと人見知りをするタイプで、慣れない人に自分から話しかけるのはすごく苦手だ。
しかも、この清崎高校は、私の地元からは電車で一時間近くかかる町にあって、同じ中学からここに進学したのは私だけ。
つまり、もとからの知り合いも一人もいない。
だから私は、高校生になってから、ほとんど学校では話をしていない。
たまに口を開くのは、誰にでも臆面なく話しかけられるような活発な子が声をかけてくれる時だけ。
それ以外の時は、誰ともうまく話せずに、うつむいて本を読み、そうすることで気まずさをごまかしている。
いつまでもこんなことではいけないと頭では分かっているから、なんとかしたいとは思うけれど、なかなか難しい。
まだ仲良くなっていない人に、どんなふうに話しかければいいか、私にはどうしても分からないのだ。
だから、もしも、隣の席の『遠藤 雪夜』が私にとって話しやすいタイプの女の子だったらいいな、と思っている。
慣れない環境やスピードの早い授業、急に難しくなった勉強に追われているうちに、目まぐるしく日々は過ぎた。
もうすぐ入学式から一ヶ月になる。
それなのに、私はまだ高校で、仲の良い友達が一人もできていない。
もともと人見知りをするタイプで、慣れない人に自分から話しかけるのはすごく苦手だ。
しかも、この清崎高校は、私の地元からは電車で一時間近くかかる町にあって、同じ中学からここに進学したのは私だけ。
つまり、もとからの知り合いも一人もいない。
だから私は、高校生になってから、ほとんど学校では話をしていない。
たまに口を開くのは、誰にでも臆面なく話しかけられるような活発な子が声をかけてくれる時だけ。
それ以外の時は、誰ともうまく話せずに、うつむいて本を読み、そうすることで気まずさをごまかしている。
いつまでもこんなことではいけないと頭では分かっているから、なんとかしたいとは思うけれど、なかなか難しい。
まだ仲良くなっていない人に、どんなふうに話しかければいいか、私にはどうしても分からないのだ。
だから、もしも、隣の席の『遠藤 雪夜』が私にとって話しやすいタイプの女の子だったらいいな、と思っている。