「おはよう。朝礼はじめるぞ」
チャイムと同時に担任の秋田先生が中に入ってきた。
先生は出席簿を教卓に置き、教室の全体に視線を走らせる。
「……あれ? 遠藤は?」
その呟きを聞いて、みんなの目が一斉にこちらに向けられる。
なんとなく気まずくて、私は顔をうつむけた。
「来てないか? 霧原」
突然先生に名前を呼ばれて、私はどきりとしたものの、顔をあげて「まだだと思います」と答えた。
「そうか。なんだ、せっかく昨日出てきたと思ったのに……」
先生がぶつぶつ言いながら出席簿に何かを書きはじめたとき、がらりとドアの開く音がして、今度はみんなの視線が前に集まる。
うつむき加減にゆっくりと入ってきたのは、遠藤くんだった。
「お、遠藤。来たか」
そう声をかけられると、遠藤くんはちらりと先生を見て、すぐに自分の席に向かって歩き出した。
「お前、大丈夫か?」
先生が訊ねる。
唐突に不登校から復活して、しかも昨日に続いて今日も学校に出てきたので、いきなりそんなに頑張って大丈夫か、と心配しているのだろう。
チャイムと同時に担任の秋田先生が中に入ってきた。
先生は出席簿を教卓に置き、教室の全体に視線を走らせる。
「……あれ? 遠藤は?」
その呟きを聞いて、みんなの目が一斉にこちらに向けられる。
なんとなく気まずくて、私は顔をうつむけた。
「来てないか? 霧原」
突然先生に名前を呼ばれて、私はどきりとしたものの、顔をあげて「まだだと思います」と答えた。
「そうか。なんだ、せっかく昨日出てきたと思ったのに……」
先生がぶつぶつ言いながら出席簿に何かを書きはじめたとき、がらりとドアの開く音がして、今度はみんなの視線が前に集まる。
うつむき加減にゆっくりと入ってきたのは、遠藤くんだった。
「お、遠藤。来たか」
そう声をかけられると、遠藤くんはちらりと先生を見て、すぐに自分の席に向かって歩き出した。
「お前、大丈夫か?」
先生が訊ねる。
唐突に不登校から復活して、しかも昨日に続いて今日も学校に出てきたので、いきなりそんなに頑張って大丈夫か、と心配しているのだろう。