目の前に差し出されたのは、カーキ色の布袋に金属のキャップがついた、不思議な代物。
見たこともない。
でも、水、という言葉を聞いて、頭が真っ白になった。
あたしはその人の手から引ったくるように布袋を奪い取り、キャップを外した。
ちゃぷん、と水の音がする。
見たことがない形だけど、本当に水筒なんだ。
あたしは飲み口に唇を付けて、一気に中身を体内に流し込んだ。
「………っ、げほっ、げほっ!」
勢いよく飲みすぎて、むせてしまう。
「こらこら、そんなに慌てなくてもいい。
全部、君にあげるから」
男の人は苦笑したような声でそう言いながら、そっと、何度もあたしの背中をさすってくれた。
ほとんど全部を飲み干して、あたしはその人を見た。
「………ありがとうございます。
本当に、助かりました………」
優しげに細められた目が、じっとあたしを見つめ返してくる。
見たこともない。
でも、水、という言葉を聞いて、頭が真っ白になった。
あたしはその人の手から引ったくるように布袋を奪い取り、キャップを外した。
ちゃぷん、と水の音がする。
見たことがない形だけど、本当に水筒なんだ。
あたしは飲み口に唇を付けて、一気に中身を体内に流し込んだ。
「………っ、げほっ、げほっ!」
勢いよく飲みすぎて、むせてしまう。
「こらこら、そんなに慌てなくてもいい。
全部、君にあげるから」
男の人は苦笑したような声でそう言いながら、そっと、何度もあたしの背中をさすってくれた。
ほとんど全部を飲み干して、あたしはその人を見た。
「………ありがとうございます。
本当に、助かりました………」
優しげに細められた目が、じっとあたしを見つめ返してくる。