「…………ん?」





地面に直に触れていた肌に、ちくりとした刺激を感じて、あたしはふと目を覚ました。




覚ましたはずなのに、何も見えない。




怪訝に思って身を起こすと、周りは漆黒の闇だった。




ずいぶん寝たような気がするけど、まだ夜なのか。





そう思ったとき、地面についた手の平がやけにざりざりすることに気がついた。




何度か確かめるように触れてみて、どうやら砂利が敷き詰められているらしいと分かる。




ゆうべは湿った土の地面だと思ったんだけど、勘違いだったかな……。





何気なく暗闇の中で首をめぐらせると、ふとあることに気づいた。




真っ暗闇の中に、一筋の細い光が射し込んでいるのだ。




不思議に思って、あたしはそっちに向かって進んでいく。





近づいてみると、どうやら板戸のようなものの隙間から陽が射しているのだと分かった。





昨日は入り口に扉なんてなかったはず。




いつの間に、誰が取り付けたんだろう?





もしかして、閉じ込められた!?





どきんと心臓が跳ねて、急に怖さを感じた。




慌てて戸を押してみると。