ーーーふん。


『あたしの子じゃない』?


そりゃそうでしょうね。


望んでもないのに妊娠して、あたしのせいで青春を棒に振っちゃったんだもんね。



でもさ、あたしだって望んで生まれてきたわけじゃないっつーの。


頭のどこかで、ぷつんと切れるような音がした気がした。



「………こっちのセリフだよ!!

あたしだって、あんたなんか親だと思ってない!!

お望み通り、出て行ってあげるよ!!」



あたしはそう叫んで、制服に補助バッグを持ったまま、玄関から飛び出した。