【 あらすじ 】

自分にも世界にも絶望していた。

「君さ、どうせ暇でしょ」

君はいつも笑っていた。

「ずっとそばにいて私の世界に色をつけて」

だから、“そのこと“には気づかなかった。

「ねえ、世界は何色？」

今、僕にできることは――。

たった1年、でも永遠に忘れない君との恋。

【 著者コメント 】

こんにちは。くじらと申します。この度、ノベマ!に投稿していた短編『なに色？教えてよ』に加筆修正を加え長編化した『世界の色をすべて君に』を出版させていただくことになりました。本当にありがとうございます。沢山の修正を重ね、新作品である『なに色？』を読んでくださった方にもお楽しみいただける内容に仕上がっていると思います。カバーや帯を含む様々な所に工夫が施されている本作。目の見えない少女と左腕のない少年の紡ぐお話を、ぜひ実際お手に取ってお楽しみください！

【 あらすじ 】

“結婚”がしっくりこない長年付き合った20代後半の男女/不倫中の26歳女性と女子高生/ベランダの仕切り板越しに乾杯する隣人…。友達か、恋人か、夫婦か、それとも――この関係に名前は必要？

【 著者コメント 】

ねじまきねずみです。 今作は、“名前のつけにくい関係”や“ゆらゆらと不安定に変化する関係”そんな関係性を等身大に紡いだ短編集です。今この時に共感できる主人公、時間が経つことで共感できる主人公、そんな風に変化を楽しみながら長く読んでいただける一冊になれたら嬉しいです。発売中のアンソロジー短編集『ワンナイトラブストーリー　一瞬で永遠の恋だった』には表題作のヒロイン視点の物語が収録されています。合わせてお読みいただくと世界観がグッと深まりますので、よろしければそちらも是非。