アンチ青春。

『僕……ですね』 「え？」 『僕がいます。その穴の中に。僕の死体が』

白山菊理（しらやま くくり）はいじめられていた。 暴力、罵倒、恐喝……辛い毎日を過ごしていた菊理であったが、ある日転校生である夜見坂 凪（よみさか なぎ）が話しかけてくる。 彼の用件はたったひとつ。彼女たちを、クラスメイトを殺して良いかというものだった。 夜見坂に押し切られる形で頷いた次の日、いじめをしていた少女が死体で見つかることになる。 騒然となる中、その次の日には失踪者が出てしまう。 誰が殺したのか。次は誰が犠牲になるのか。 疑心暗鬼になるクラスメイトたちに、夜見坂はそっと囁きかけ……。 ――いま、殺戮の狂宴が幕を開ける。 ※小説家になろう、カクヨム、ノベマで公開しております

決して他人事ではない！？ 煉獄のスケキヨはあなたの傍にいるかもしれない。 ■参考文献・資料 正義を振りかざす「極端な人」の正体　山口真一 突然、僕は殺人犯にされた　スマイリーキクチ ＳＮＳ暴力　なぜ人は匿名の刃をふるうのか　毎日新聞取材班 しょせん他人事ですから ～とある弁護士の本音の仕事～（マンガ１～２巻、ドラマ全話） ※その他、ネットの記事等を参考にしました。

騎士団の東分所に現れた幼い巫女。彼女はなぜか聖女ラクリーアの頭部を手にしていた。 巫女は「わたしが聖女様を殺しました」と口にする。 しかし、このような少女に聖女殺しができるのだろうか。 そう思った騎士団情報部のフィアナとナシオンは、真実を求め聖女殺しの犯人を探すのだが――。 騎士団情報部コンビによる少しだけダークなファンタジーミステリー。 真実の先にあるのは希望か絶望か――

あなたには見えますか？ ほんとうに大切な人の存在が

【登場人物】 ◇白根英斗（しらね えいと）
 高校二年生で、第一章の主人公。 若くして家業のラーメンチェーン「チーラボ」の経営に関わっている。恋人の栞への執着が強い。 ◆乙黒栞（おとぐろ しおり） 高校二年生で、第二章の主人公。学校でも評判の美少女で、英斗の彼女。 控えめでおとなしい性格だが、英斗には言えない秘密を抱えている。 ◆乙黒奈緒（おとぐろ なお）
 栞の母親でシングルマザー。美貌と人を引きつける魅力を持ち、「チーラボ」で秘書として高く評価されている。 英斗と栞の恋愛を応援している。 ◇白根亮（しらね りょう）
 英斗の父親で、「チーラボ」を一代で築き上げたカリスマ社長。 家庭では妻や娘との関係がうまくいっていない。 ◆蛇沼摩夜（じゃぬま まや） 
１７歳の不思議な雰囲気を持つ少年。「毒斑血症（どんはんけっしょう）」という難病を抱え、余命一年。 ホスピスで栞と出会い、親しい関係になっていくが、謎が多い。 【舞台】 ☆星囲市（ほしかこいし） 
山々に囲まれた自然豊かな盆地の街。四季折々の美しい風景が広がるが、街は寂れている。 最近、白根亮が手掛けたチーズラーメンチェーン「チーラボ」の成功で、徐々に活気が戻りつつある。 「移住支援制度」や「子どもホスピス」の設立など、地域振興の取り組みも進行中。 ★奥星囲（おくほしかこい） 
星囲市の北に位置する高原の観光地。美しい自然とさまざまなレジャーが楽しめる。 「ほしかこい牧場」では牛とのふれあいやバター作りが人気で、隣接する「スカイリゾート」では夜に満天の星空が広がる。