新着レビュー
高校のときにした約束に縛られ続ける主人公と、気まぐれなヒロイン。 ふと限界が来たときの2人のやり取りも含め、その関係性は危うくて、理解できる人なんていないのかもしれない。 だからこそ、ドキドキしました。 いつか彼が本心を言える日を、彼女が真の愛に気付ける日を願っています。 個人的に、本編の中で主人公の考え方が大人になっているような感じがして、時の流れを感じられました。素敵な心理描写でした。
朝が来なければいいのに。 そう思ってしまうことは、誰にでもあるだろう。 だからだろうか、この物語で紡がれる言葉たちは、そっと寄り添ってくれる気がした。 少しずつ距離が縮まっていく2人を見ているときはもどかしくて。 嘘とその真意を知ったときは愛おしくて。 こんなにも素敵な青春物語が、どこかで本当にあるような気がして。 そう思ってしまうほどに、心理描写が丁寧だった。 それも相まって、“明けない夜はない”という、いつもなら鼻で笑いたくなるような綺麗事が、自然と心に染みた。 日々、ちょっとした生きづらさを感じている人へ。 寂しい夜を過ごしている人へ。 さまざまな悩みを抱えている人へ届いて欲しい。 そんな物語でした。
生きるとは、唯の生命活動のみなのか。 生きるとは、想いの有無なのか。 死とはそれを有耶無耶にし。 その両方を断ち切る、最も容易な手段。
命の大切さ。生きることの難しさ。それがひしひしと伝わる作品でした。 どんなに世界に絶望しても、「貴方に生きてほしい」そう願ってくれる人がいるだけで、生きるのも悪くないと思えるのかもしれません。 すべてを諦めてしまう前に、少し、周りの声に耳を傾けてみてはどうだろうか。きっと、手を差し伸べてくれる人はいる。 そんなメッセージを感じました。 この世界に疲れてしまった人に、届いて欲しいです。