新着レビュー
好きの一言。 独特の世界観が膜をはった、まさに「青春」を閉じ込めた琥珀糖のようでした。 霞がかった淡い色にキラキラ光り、少しざらっとした表面を齧ると甘すぎず瑞々しい文体が溢れます。 とにかく文章が素晴らしい。美しく情緒的なのに、飾り立てた印象がなく、心地よい音楽のようです。 傷と淡い狂気の中に素朴で純粋な思慕を漂わせたボーイミーツガール。 人は選ぶかもしれませんが、好む人には熱狂的に迎えられるタイプの物語だと思います。
そこにあるはずの恐怖を、体の底から沸き上がる熱を、失意の中に埋もれていた夢を思い出しました。前に進むためのエネルギーが、ここに詰まっています。ありがとう
学校での噂。夜の19:19に音楽室から職員室までいくと願いが叶う、つくまで幽霊に話しかける 幽霊に質問されても話を続ける 一回目は願いが叶う。2回目は死ぬ その真相はーーーーー?
AIが運命の赤い糸を結んでいるとしたら、あなたはどうしますか? 私は中指を立てるでしょう。 物語は少子高齢化が進んだ近未来にて、結婚相手はAIに決められる世界で繰り広げられます。 そんな世界に反旗を翻したのは、担任の先生。ただし、主人公らクラスメイトの命を人質にして。 生と死の極限状態で交わされる嘘と真実の中、繊細な心情描写を得意とする作者様がキャラクターの内面をこれでもかとぶつけてきます。 読んだ後には、言葉にならない何かが、あなたを待っているでしょう。 そこのあなたも、是非手に取ってみてくださいな。
初めて枯さんの作品を読みました。 一気に読み進め気がついたら読了。 感想書こうにもうまく言葉にできない… 凄かった、面白かった、どれも素直な気持ちだけれど月並みな言葉しか出てこないのがもどかしい。 この手のジャンルを読むことはなかったけれど、JKがきっかけで面白さが分かりました。これはハマりそう… ふとした瞬間に思い出す、そんな作品です。
受賞作という事で大事に読みました。 女子同士の嫌~な部分を巧みに書きつつ、溜まっていた鬱憤が一気に爆発するまでの描き方は見事。私はオッサンですが、「ああ、高校時代ってこういうのってあったよね」と謎のJK気分を味わう事が出来ました(笑)。 期待している通りの女子同士のドロドロした部分だけでなく、ダメになりかけた時にどうするのか。クズで不器用な三人がそれぞれの答えを出していく過程が良かったですね。 今の時代にすごく刺さるのではないかなと。ドラマ化とかもやりやすそうですね。
絶大な力を持ちながら、あるきっかけで呪いを背負う身となった主人公。そんな主人公の願いを叶える為に神域に立ち入った父親が怒りを買い、主人公は生贄にされてしまいます。しかし何故か主人公は乗り気のようで…?『呪い』を下地にダークに進む物語の中にある、主人公の本当の望みとは何か。貴方が紐解いてみて下さい。
星の神様をお祀りする家系の主人公。太陰暦が太陽暦に移り変わりゆく時代の中、月や星を愛おしみながら優しい家族と共に生きていましたが、とある存在に魅入られてしまいます。悩む主人公の前に現れた謎の美少女に導かれるままに向かった先で待っていたのは…。麗しい闇に手招かれるような世界をどうぞお楽しみ下さい。

