悪役令嬢に転生した干物女は酒の肴を食べたい。

 これは私、クリティアが料理学校の先生になるより少し前の話。まだ学校は準備中だった。


 ごきげんよう、クリティアです。
 私が料理学校を作ろうとしていた話を覚えているだろうか。

 あのあとクロムはついにミラに告白して婚約者になったのよ。
 おめでたいわねー。
 あとでこっそりミラに聞いてみたら、プロポーズを受け入れた決め手は「クロム様はクリティアお姉様の良き弟君ですもの。だから結婚をためらう理由などありません」だった。

 クロムにベタぼれだからじゃないんだな、うん。

 なんかごめんねクロム。結婚が決まって果オーライだけど、お姉ちゃんなんだか謝りたくなったよ。

 でもまあ拒絶されまくりのロブソンよりはだいぶ好印象なようだ。


 それはさておき。
 せっかくの弟の結婚。盛大にお祝いしないといけないわ。

 一人では出せるアイデアに限りがあるから、クロムとミラ以外のジャージ隊を呼び寄せた。

 ミゲルにコリン、ヨイ。
 三人とも結婚祝いのサプライズパーティーの話を持ちかけるとすぐに「やります!」と異口同音に答えた。

「姉の結婚祝いパーティーをしてあげるなんて。おれ、いい弟!」
「いいじゃないサプライズパーティー! あたしも手伝う! 腕がなるわねー!!」
「ワタシもがんばります。クロム様とミラ様に喜んでいただきたいですから」


 クロムとミラにバレないように、コリンが所有しているカフェの個室を借りて計画を立てることにした。