悪役令嬢に転生した干物女は酒の肴を食べたい。

 ごきげんよう、クリティアです。

 王都で開催されたグルメフェスで指揮を取り、ラーメンを広めた。
 どの屋台のラーメンもお客様からは好評で、完売御礼。
 ラーメンのレシピもひろめたら、この世界でラーメン食べ歩きを楽しめる日が来るかもしれない。

 ここで私はさらに勝負に出ることにした。
 父上の書斎で、父上母上クロムに打診する。

「父上。フローレンス領に料理学校をつくりましょう!」

「なんだいクリティア。本を出すだけでは飽き足らず、学校で料理を教えるだって? 料理なんて教える意味はあるのかい」

 父上は飽きれ顔をしている。

「何をおっしゃいますか。水と空気だけで生きている人間はいません。老若男女、貴賎問わず、人は必ず毎日何かを食べて生きます。つまり命の根幹です! 一人でも多くの人に料理の良さを教え広めることは、いずれ領地のためにもなります」

 料理をするには食材が必要。うちの領地で学校を開けばそこで食材を使う。村は野菜の作付面積と生産を増やし、雇用を増やせる。
 活気が出る。あんなにいい村を過疎化なんてさせませんとも。

「フローレンスはオーキナの所属だ。国内の学校を新設するなら国の許可が必要だぞ」
「家族みんなの意見が固まったら国に打診するのです。経営計画書はすでにまとめてあります」

 母上とクロムも計画書に目を通して、考える。