2024年2月発売のスターツ出版文庫
切ない別れと出会い、新しい自分へと一歩踏み出す姿に涙する
卒業 君との別れ、新たな旅立ち
イラストレーター:げみ
- あらすじ
- いつもいい子を演じてしまい、そんな自分を好きになれないさくら。(『卒業日カレンダー』川奈あさ)”ある秘密”を抱え、それを隠しながら生きる美波。(『未完成な世界で今日も』遊野煌)、ずっと押し込めてきた恋心を伝えられずにきた世莉(『桜の樹の下の幽霊』時枝リク)、付き合って一年半になる彼女から、突然「ひとを殺してきた」という手紙をもらった大知(『彼女はもう誰も殺せない』櫻いいよ)。出会いと別れの季節、それぞれの抱える想いからも“卒業”し、新しい一歩を踏み出す姿に心救われる一冊。
- 著者コメント
- 櫻いいよ
こんにちは、櫻いいよです。卒業テーマのコンテスト受賞作とともに私のお話も収録していただけることになり、嬉しく思います。四つの〝卒業〟のお話を、春の訪れを待ちながら楽しんでいただけますように。
遊野煌
この物語はある秘密を抱えた女の子が、ある過去を持つ男の子との出会いによって新しい自分に生まれ変わるお話です。普通じゃなくてもいい。強くなくてもいい。そんな読後、心が優しくなれるような物語であれたら幸いです。
時枝リク
こんにちは、時枝リクです。この度は、『桜の樹の下の幽霊』というお話を収録して頂ける事になり、とても嬉しく思っています。読んで下さる皆様に最後まで興味を持って頂けるような展開になるよう意識して書きました。楽しんで頂けたら幸いです。
川奈あさ
はじめまして、川奈です。素敵なアンソロジーに参加させていただくことになりました。『卒業日カレンダー』はSNSのおまじないをきっかけに少しずつ現状から卒業していくお話です。たくさんの小さな卒業を応援しています。
余命わずかな私の一生に一度の恋――。
君がくれた「好き」を永遠に抱きしめて
[原題]この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。
イラストレーター:ピスタ
- 原作を読む
※小説サイト 野いちご に遷移します。
- あらすじ
- 幼い頃に白血病を患った高校一年のひまり。もう家族を悲しませないように、無理に笑顔で過ごしていた。ある日、同じ通学バスに乗る晴臣と仲良くなり、病気のことを話すと「俺の前では無理するな」と抱きしめてくれた。ふたりは同じ時間を過ごすうちに、惹かれあっていく。しかし、白血病が再発しひまりの余命がわずかだと分かり――。それでも「ずっとそばにいる。どんなことがあっても、俺はお前が好きだ」と想いをぶつける晴臣と最後まで笑顔で一緒にいることを決めて――。一生に一度、全力の恋に涙の感動作。
- 著者コメント
- みなさん、こんにちは。miNatoと申します。数年前に単行本として出版したものを、新たにスターツ出版文庫として書籍化させていただくことになりました。切なくてピュアな初恋をテーマに楽しく書いた作品です。ふたりの恋の行方を最後まで見守ってくださると嬉しいです。素敵なカバーイラストにもぜひご注目ください。よろしくお願い致します。
noicomiにてコミック連載中の異能シンデレラ婚姻譚、待望の最新作!
無能令嬢の契約結婚~未来に捧げる約束~
イラストレーター:新井テル子
- あらすじ
- 異能が尊ばれる至間国に、異能が使えない「無能」として生まれ、虐げられてきた櫻子。最強の異能使いの冷徹軍人・静馬に嫁ぎ、居場所を見つけていく。そんな中、櫻子の前に静馬の元婚約者で伯爵家の令嬢・沙羅が現れる。彼女は「静馬の妾になりにきたの」と、櫻子に宣戦布告!? “封印”の異能を持つ美貌の沙羅は、無能で奥手の櫻子とは真逆で、女性の魅力に溢れている。初めて嫉妬という感情を覚えた櫻子だったが…。利害の一致から始まった、愛を知らぬ夫婦に生まれた、甘く幸せな変化とは――?
- 著者コメント
- こんにちは、香月文香です。『無能令嬢の契約結婚〜未来に捧げる約束〜』を刊行していただけることとなりました!シリーズ第3弾です。これも応援してくださる皆様のおかげです。本当にありがとうございます。今巻では、櫻子に立ちはだかる強力なライバルが登場します。静馬に愛されて少しずつ強くなっていった櫻子がこの試練にどう立ち向かうのか。お楽しみいただけたら嬉しいです。
身代わりの生贄として嫁いだはずが一身に溺愛されて…⁉
偽りの少女はあやかしの生贄花嫁
[原題]忌み子は烏王の寵愛に身を焦がす
イラストレーター:セカイメグル
- あらすじ
- 祓魔を生業とする村には『新たなあやかしの王が立つ時、村から娘を生贄として捧げなければならない』という掟があった。そこに生まれた菊は純粋な村の血をひいておらず叔父母や従姉のレイカから忌み子と虐げられる毎日。ある日、新たな王が立ち生贄にレイカが選ばれたが、菊と入れ替わろうと画策され、身代わりの生贄となった菊。死を覚悟し嫁入りしたが、待っていたのは凜々しい目の美しい青年だった。「俺は、お前だから愛するんだ」待っていたのは、胸が締め付けられるような甘くて幸せな、初めて知る愛だった。
- 著者コメント
- こんにちは、巻村螢です。こちらの物語は、昨春に発売された短編集収録作をベースに長編化したものです。担当さんから長編化希望が多かったと聞き、とても嬉しかったのを覚えております。烏王の名を黒王に変え、黒王と菊の新たな純愛譚に仕上がっております。お互いを想うがゆえにすれ違い、しかしそれでも互いに愛を貫き通そうとした二人の幸福な結婚を、どうか見届けてください。そしてカバーイラストは、私の大好きなセカイメグル先生です!是非その美麗さをお手にとって堪能していただければと思います。