高校生になって、髪を少し明るく長めにした陽人の耳には2このピアス。


そして、昔から変わらない大きな優しい目。


でも、そんな優しい目の陽人の表情が困ってるように見えた。



しばらくお互いガン見してたけど、陽人が視線をはずして席に座った。


ちょっと期待してた。


「おはよう」って言ってくれるかもって。


そんなワケないよね。



あぁ・・・


胸がズキズキする。


陽人がいなくなって、あたしの病状は悪化。


ちょっと不安になったりしたら薬を飲まなきゃいけなくなった。



陽人が隣にいることが逆に不安。


陽人に見えないようにカバンから薬とペットのお水を出してそっと薬を飲んだ。


水を飲み終えると同時に肩に手がかかった。


「え・・・?」


振り返ると、陽人が心配そうな顔をしてる。


陽人の手があたしの肩に触れている。


こんなこと、かなり久しぶりだ・・・。