5時間目は学年集会。
進路がどーたら、こーたら、先生が説明するのを体育館で座って聞いてた。
なんだろう?
耳鳴りがする。
キーンって音がうるさい。
あれ?
今度は息をするのが苦しい。
胸をギュって押さえる。
なにこれ・・・?
苦しい・・・。
汗が止まらない。
誰か・・・助けて・・・
「澪!?」
肩を掴まれる。
胸を押さえながら振り返ると、陽人がビックリした顔であたしの肩を掴んでいる。
陽人・・・苦しいよ・・・
言葉が出てこない。
「澪!大丈夫か!?」
「澪!?」
陽人と真由の声が聞こえるけど、答えることが出来ない。
「誰か!先生!救急車!!」
真由の悲鳴のような声を聞きながら、あたしはうずくまった。
「澪!しっかりしろ!」
陽人があたしを抱きかかえてくれたけど、頷くこともできなかった。